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2014年6月

2014年6月21日 (土)

特集『心理学と社会正義』,『ポスト/コロニアリティと主観性』:Journal of Theoretical and Philosophical Psychology特集号

 北米理論・哲学心理学会(アメリカ心理学会第24部会)の公式ジャーナルであるJournal of Theoretical and Philosophical Psychology誌が近年,興味深い2つの特集号を刊行しました.

特集『心理学と社会正義』Journal of Theoretical and Philosophical Psychology, 2014,34(1). (http://psycnet.apa.org/journals/teo/34/1/)
  北米の心理学者は大恐慌が多くの社会問題を引き起こした1930年代からSPSSI(社会問題の心理学会,アメリカ心理学会第9部会)を設立するなど,社会正義を目指して様々な活動を行ってきました.
 本特集では個人とコミュニティの関係,より公平な社会や政治的制度を構築するうえで心理学者が果たす役割,科学や心理学や道徳理論が社会正義の実現のために何を為し得るか,などを理論心理学者が論じています.


特集『ポスト/コロニアリティと主観性』Journal of Theoretical and Philosophical Psychology,
2013,33,(3). (http://www.apa.org/pubs/journals/special/5873303.aspx)
 心理学は19世紀末に制度的学問として成立して以来,被植民地の人々の心を説明するツールを産出するなどコロニアリズムと深くかかわってきました.旧植民地諸国の心理学者や欧米の民族的マイノリティに属する心理学者を中心に,ポストコロニアリズムの心理学が近年,多くの注目を集めています.
 本特集は心理学や精神分析の視点から,ポストコロニアル社会と文化の問題などを理論的に考察しています.

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