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2018年7月14日 (土)

アメリカ心理学ミュージアムの展示施設がオープンしました

 アメリカ心理学ミュージアム(National Museum of Psychology)が,6月27日にグランドオープンしました.(https://www.uakron.edu/chp/museum/)

 
アクロン大学(オハイオ州アクロン市)のカミングス心理学史センターの1階に,大規模な展示施設が新しく作られました.
 心理学の歩みや人々の生活との関係などを,同センターの数多い収蔵品の中から選りすぐりのコレクションを用いて,分かりやすく説明しています.アメリカで初めての,おそらく他国にも類例のない心理学を専門とする博物館です.

 「人間であるとはどのようなことか」というメイン・テーマを掲げ,1.職業としての心理学,2.科学としての心理学,3.心理学と社会変革,という3つの領域で心理学の歴史を提示しています.

 教科書でおなじみの研究が実物を用いて展示されています.たとえば,次のようなものです.
・ジンバルドの刑務所実験:囚人や看守の衣服や装備,両者の役割に応じた日ごとの行動の変化など,
・バンデューラの観察学習:子どもに与えられたボボ人形.人形に対する子どもの反応など,
・エレノア・ギブソンの視覚的断崖:実際に歩いて渡れる断崖です,
クラーク夫妻が実験で用いた白人と黒人の人形:アメリカの公民権運動の歴史を画したブラウン判決で証拠として採用された研究の詳細,
・1910年代から移民や新兵に課された知能検査:検査の設問に答え,その場で診断が下されます,
・フロイトのクリニックの長椅子:患者用の長椅子に横たわって,自由に記念撮影できます.

 分離脳の研究で1981年にノーベル医学・生理学賞を受賞したロジャー・スペリーに授与されたノーベル・メダルも展示されています.(レプリカではなく,本物です).

 幸運なことに先月,一般公開される直前にミュージアムを内覧する機会を得ました.時間のたつのを忘れて楽しみました.
 展示を通してミュージアムを運営する心理学史研究者の考え方を知ることも,同業の研究者としては楽しいことです.

 英語での展示ですが,心理学に関心をお持ちの方はアメリカ旅行のついでにミュージアムを訪問されると,日本では味わえない経験ができます!


 オハイオ州のテレビ局がミュージアムを紹介した動画です.

University of Akron debuts the country’s first Museum of Psychology - WKYC Channel 3(https://www.wkyc.com/article/news/local/akron/university-of-akron-debuts-the-countrys-first-museum-of-psychology/95-567204752)


CHPsychMuseum-web

                              (https://www.uakron.edu/chp/museum/)

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