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2019年6月 7日 (金)

次回の批判心理学セッションは9月16日(敬老の日)です

 11回目の批判心理学セッションが,6月2日に開かれました.
 遠方から飛行機や新幹線に乗って駆け付けた方も加わり,いつもにも増して活発な知的討議が行われました.

 発表テーマはコミュニケーション学への社会心理学からの新しい理論的研究,ロシアにおける旧ソビエト心理学の活動理論を受け継いで発展した心理療法,最近の日本社会における「自己肯定感」の批判心理学史的研究でした.

 ある発表者が会の後に,批判心理学「セッション」という発表形式は本当に良かった,自分の着想や説明に対して参加者たちがそれぞれの視点からたくさん刺激を与えてくれた,と述べていました.

 私も全く同感です.
 この数年で日本社会の中に急速に普及した「自己肯定感」という言葉の批判心理学史的研究を報告したのですが,参加者からいくつか貴重な示唆をいただきました.研究をさらに進められそうです.

 今後もこの「セッション」の長所を活かして,心理学が直面している課題に取り組む多様な研究を討議する場にしたい,と考えています.
 日ごろ研究や心理臨床や教育などの現場で心理学を実践している研究者の皆さん,学生として心理学を学んでいる皆さん,「今ある心理学」に疑問を抱かれたなら,批判心理学セッションで一緒に考えてみませんか?

 次回の批判心理学セッションは9月16日(敬老の日)に,同じ会場で午後2時から開かれます.
 発表を希望される方は,当ブログ開設者にお知らせください.

 下記は6月2日に開かれたセッションのプログラムです.

批判心理学セッション11
日時:6月2日(日),午後2時から
話題提供1:増田 匡裕(和歌山県立医科大学)「コミュニケーション学でもらった“玉手箱”を心理学の“浜辺”で開けてみると(その2:承前):G.A.Kellyの理論で対人コミュニケーションを説明するとはどういうことか」
話題提供2:百合草 禎二(常葉大学名誉教授)「エフ・イエ・バシリョク『体験の心理学:危機的状況の克服の分析』の第1章「体験の現代的見解」を読む」
話題提供3:五十嵐 靖博(山野美容芸術短期大学)「『自己肯定感』という言葉の起源と展開:心理学史研究と批判心理学の立場から」
会場:静岡大学東京事務所.同事務所は東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター内,6階612号室(エレベータを出て左側正面)




 

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