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2019年7月27日 (土)

Frontiers in Psychology誌の特集「高等教育の市場化」

 Frontiers in Psychology誌が,特集「高等教育の市場化:消費者としての学生と自由市場が結合した現状」を刊行します.今,この特集号に掲載する論文を募集しています.

 同誌は近年,注目を集めているオープンアクセス・ジャーナルを代表するひとつです.
 「高等教育の市場化」はこの十数年ほどの間,日本で心理学教育に携わる大学教員が学生の募集や教育,生活の指導,就活の支援,研究活動,外部資金の調達など様々な場面で経験してきた現象です.(今後いっそう,この傾向が強められそうですね.)

 心理学(特に臨床心理学)は高等教育の「消費者」である学生が好む学問です.
 また「消費者」のニーズや内的な能力や性質を把握し,必要があればそれらに介入する技術を心理学が提供しています.心理学は文部科学行政や大学の運営を担う「管理者」のために役立つ,便利な学問という側面をもっています.

 市場化された高等教育を受ける学生の主観性と経験,同時代の政治経済や教育行政と学問や教育の関係を心理学者が探究することは,有意義な研究主題でしょう.

 関心をお持ちの方は,下記のウェブサイトをご覧ください.(私もこの特集の編集委員を務めています.)


 The Marketization of Higher Education: The State of the Union between the Student as Consumer and the Free Market (https://www.frontiersin.org/research-topics/10838/the-marketization-of-higher-education-the-state-of-the-union-between-the-student-as-consumer-and-the)

 

 Frontiers in Psychology誌はオープンアクセス・ジャーナルですので,特集に掲載された論文を誰でも無料で読めます.このため多くの読者を期待できます.
 しかし論文の著者は高額の論文掲載料(Article Processing Charge)を支払わなければなりません.ご注意ください.

 掲載料については次のウェブサイトをご覧ください.
 https://www.frontiersin.org/about/publishing-fees



 

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