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2022年7月

2022年7月31日 (日)

バンドン批判心理学会議(8月4~6日)

 バンドン批判心理学会議が8月4日から6日まで,オンラインで開催されます.
 1955年にインドネシアのバンドンで開催されたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)は,第2次大戦後の激しい東西冷戦の時代に米ソ両陣営のいずれにも与しない,独立した第3の立場を世界史の舞台で確立しました.

 バンドン批判心理学会議はこの「バンドン精神」を,欧米の心理学が主導する現在の心理学界において体現しています.
 21世紀に活発になった国際批判心理学運動も,欧米の批判心理学者が主導してきました.

 近年,南側諸国で発展する批判心理学の重要性が認識され,この立場から東アジア批判心理学会議(2020,東京)やアフリカ・アジア批判心理学会議(2022,オンライン開催)が開催されました.
 バンドン批判心理学会議はこれらを受けて,パジャジャラン大学(インドネシア)の心理学者によって企画されました.心理学において西洋とは異なる多様な視座が重視される時代が到来したことが,改めて感じられます.

 パジャジャラン大学の心理学者が東アジア批判心理学会議に参加して培ったネットワークが,バンドン批判心理学会議を生み出しました.
 (東アジア批判心理学会議の運営に関わったひとりとして,うれしい限りです!)

 下記のサイトから,会議への参加を申し込むことができます.参加費は無料です.
 使用言語は英語です.プログラムも掲載されています.
 トマス・テオ(カナダ)やイアン・パーカー(イギリス),エリカ・バーマン(イギリス)など著名な研究者の講演も無料で聴けます.
 https://bit.ly/BOC2022RegForm

 今,世界各地で多様なかたちで発展する批判心理学を知る格好の機会です!
 (私も社会,文化と心理学に関するシンポジウムに登壇します.)
    Boc-2022

 

2022年7月16日 (土)

批判心理学セッションのプログラム

 7月30日に批判心理学セッションが開催されます.
 プログラムをお知らせします.
 ZOOMによるオンライン開催です.批判心理学に関心をお持ちの方は,どなたでも参加できます.
 参加費は無料です.

 

第21回批判心理学セッション

日時:7月30日(土),午後1時開始

開催形式:Zoomによるオンライン開催

発表者と発表タイトル
1.荒尾 貞一(北里大学)「名古屋市『子宮頸がん予防接種調査』自由記載のテキストマイニングから見えた接種群,非接種群の群分けへの疑義」

2.増田 匡裕(和歌山県立医科大学)「Q技法が測定するのは個人か社会か」

3.田辺 肇(静岡大学)
・「欠損データ処理についてDonald B. Rubinの提唱したものを中心とした近年 標準的とされる解析手法について概要を確認し、議論してみよう」
・「公認心理師養成大学教員連絡協議会が公認心理師教育コアカリキュラム案な るものを提示しているので概要を確認し、議論してみよう」

参加費:無料

主催:日本心理学会批判心理学研究会

参加を希望される方は下記のグーグルフォームから,前日までにお申し込みください.

https://docs.google.com/forms/d/1PQg5yZ537WJEEQmsphlkw8yWsN7q9h6eZ0DPS8x6pi4/edit?hl=JA

*途中参加・部分参加も可能です.

*学生のみなさんの参加を大歓迎します!

*少人数でテーブルを囲んで討議するスタイルです.初めに簡単に自己紹介をお願いします.

 





 

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