バンドン批判心理学会議(8月4~6日)
バンドン批判心理学会議が8月4日から6日まで,オンラインで開催されます.
1955年にインドネシアのバンドンで開催されたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)は,第2次大戦後の激しい東西冷戦の時代に米ソ両陣営のいずれにも与しない,独立した第3の立場を世界史の舞台で確立しました.
バンドン批判心理学会議はこの「バンドン精神」を,欧米の心理学が主導する現在の心理学界において体現しています.
21世紀に活発になった国際批判心理学運動も,欧米の批判心理学者が主導してきました.
近年,南側諸国で発展する批判心理学の重要性が認識され,この立場から東アジア批判心理学会議(2020,東京)やアフリカ・アジア批判心理学会議(2022,オンライン開催)が開催されました.
バンドン批判心理学会議はこれらを受けて,パジャジャラン大学(インドネシア)の心理学者によって企画されました.心理学において西洋とは異なる多様な視座が重視される時代が到来したことが,改めて感じられます.
パジャジャラン大学の心理学者が東アジア批判心理学会議に参加して培ったネットワークが,バンドン批判心理学会議を生み出しました.
(東アジア批判心理学会議の運営に関わったひとりとして,うれしい限りです!)
下記のサイトから,会議への参加を申し込むことができます.参加費は無料です.
使用言語は英語です.プログラムも掲載されています.
トマス・テオ(カナダ)やイアン・パーカー(イギリス),エリカ・バーマン(イギリス)など著名な研究者の講演も無料で聴けます.
https://bit.ly/BOC2022RegForm
(私も社会,文化と心理学に関するシンポジウムに登壇します.)
